ハリネズミの星


あるところにハリネズミの星がありました。


ちいさなハリネズミたちは、森の中にあるちいさな村で暮らしていました。



ある夜、二人のハリネズミは、村の警備に出かけました。

村から森を抜けて、崖のところへ来ると、ちいさな望遠鏡で遠くを見渡しました。


ふと、崖の下から音が聴こえました。


ハリネズミたちは、下を見ようとしましたが、暗くて見えません。


一人のハリネズミが肩にかけていたロープを樹に結び付けて、するすると降ろすと、ハリネズミたちはロープをつたって降りていきました。


崖の下には地面があり、向こうには森が広がっています。



ガサガサガサ。



何かが這うようにやってきました。


大きな大きなライオンでした。


ライオンは、顔や身体のあちこちにキラキラと紫色のアメジストが付いていて、森をバキバキとつぶしながら、歩いて来ると崖の下へうずくまりました。


『!!!』


ハリネズミたちは、飛び上がって驚くと、慌ててロープを上って、村へ逃げて行きました。



~ つづく ~



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